音を聞く経路のどこに障害が起こっても難聴をきたします。外耳から始まって、鼓膜、中耳、内耳、脳神経のいずれの部位の異常でも聞こえにくくなります。
中耳炎、おたふく風邪に合併した難聴、メニエール病、突発性難聴など、多くの耳の病気は片側の耳の病気です。この場合、良いほうの耳で音を聞くことになるので、日常生活で大きな支障を感じることはありません。しかし、両方の耳が聞こえにくくなってくると、会話での聞き取りが悪くなり、日常生活や社会活動に大きな支障がでてきます。何度も聞き返したり、わからないのに生返事をしてわかった振りをしなければならないといった事態もおこり、精神的に落ち込んだり、気持ちが内向的になったりすることもあります。
難聴を起こしている原因を取り除けば聞こえが回復する病気も多いので、聴力検査、X線CT検査、MRI検査などにより障害部位の正確な診断を行います。このような場合、鼓膜の処置や中耳手術によって聴力の回復を計ります。
また、感音性難聴といって内耳や聴神経に障害がある場合では、内服、注射、手術によっても障害された機能を元に戻すことは難しくなります。補聴器で言葉を聞きやすくしたり、人工内耳といって特殊な器械の埋め込みを行って言葉を聞き取るようにすることができます。





