中耳炎は幼少期における代表的な感染症であり、生後3ヶ月までに約70%の小児が少なくとも一回は急性中耳炎にかかるといわれています。また大人の方でも、耳管の機能の悪い方などは中耳炎にかかりやすく、注意が必要です。
中耳は鼓膜などに囲まれ、ほぼ閉鎖された空間です。よって,中耳に貯まった水やバイ菌の出口は、鼻の中に通じる耳管(じかん)という細い管(くだ)しか無いのです。この耳管がうまく働かないと中耳に色々なものが貯まってしまい中耳炎になるのです。
中耳に、水が貯まると滲出性(しんしゅつせい)中耳炎、バイ菌や膿(うみ)が貯まると急性(化膿性)中耳炎 になります。
なぜ耳管がうまく働かなくなってしまうの?
上に書きましたように、耳管の出口は鼻の中です。よって、鼻の中に鼻水が貯まってくると、その出口をふさいでしまうことになりますね。もともと、子供はこの耳管が細くて、大人の方でも普通より細い方がいらっしゃいます。このような方々は耳管の換気や排液の機能が悪くなり、中耳炎になるのです。(エレベーターの中で耳がつまった時にツバを飲み込むと治るのや、スキューバダイビングする人が行なう耳ぬきも全てこの耳管を利用したものです)
中耳炎そのものについては、処置やお薬で治します。
しかし、根本的には耳管の機能を回復させることが必要です。例えば、鼻水が出ている子供は鼻水を吸ったり、鼻水を止めるお薬を飲むことが大事です
また日帰り手術で鼓膜にチューブをいれて、耳の中に水がたまらないようにする
中耳ドレーン留置術という手術も日帰りで行っています。医師と相談し、大切な耳を守りましょう。