耳鼻咽喉科では発症一週間以内の突発性難聴の方に入院による高気圧酸素治療をおすすめしています。
突発性難聴は突然に発症する感音難聴とされ、原因は不明な点が多く、内耳循環障害、ウイルス感染やストレスが主とされています。最終的には血流障害が関与し、内耳への酸素不足で、細胞の代謝障害が起こっているものと考えられています。
突発性難聴は突然片方の耳が聞こえづらくなり、耳鳴りやめまいを伴いますが、放っておくとなかなか治りにくくなります。 この疾患に対し高気圧酸素治療は、入院点滴治療と併用して行なわれます。
高気圧タンク内に大気圧よりも高い気圧環境をつくり、その中に入り高濃度酸素を吸入することによって 病態の改善を図ろうとする治療です。
高気圧酸素下では血液中の血漿や組織の酸素濃度を高めることができ、全身・局所の低酸素症の改善や、ガス中毒に対する有毒ガスの洗い出し、末梢循環障害の改善、静菌作用など、非常に幅広い治療効果があり、非常に注目されています。費用はすべて保険が適応になります。
高気圧酸素タンク
アクリルボードで仕切られています。
タンク内は2気圧まで加圧します。
私たちが生活している地表は1気圧ですが、治療タンク内は2気圧となり、これは海に10m潜った状態と同じです。
タンク内の気圧が上昇していくと、耳が詰まった感じがします。つばを飲み込んだり、あくびなどして耳抜きをして気圧の調節をすると不快感はありません。
当院で行っている標準的治療パターンです。
治療時間は約90分です。
・通常では
- 加圧時間 (1気圧→2気圧)
- ↓10分
- 治療時間
- ↓60分
- 減圧時間 (2気圧→1気圧)
- ↓15分
- 終了
発症から1週間以内の突発性難聴には効果が期待されます。
高気圧酸素治療はどんな難聴にも効果があるわけではありません。
内耳の機能的なもの、発症してから時間のたったものは効果がありません。
突然大きな耳鳴りや難聴を感じられた方は、
出来るだけ早く耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。